上品さや清潔感とは対極なんですって

あるネットメディアに掲載された「40代が似合わないTシャツはコレ! 失敗しがちな真夏の痛カジュアル」というファッション記事が炎上している。特に、そこで「ロックTシャツ」が槍玉にあげられていることで、ロックバンドを愛する人たちから「余計なお世話だ」と怒りの声が上がっているのだ。

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ジェンダーや年齢で趣味嗜好を型にはめ、そこから外れた人を笑うようなコンテンツは、必ず炎上するということがまだわかってないのだろうか。今回批判されているのは、「自分らしく、自由に、自立して生きる女性へ」とうたうサイトで8月14日に掲載された上記タイトルの記事。同記事では、「甘いテイストのTシャツ」「首周りが開きすぎているTシャツ」「体型かくしのビッグT」「ロックTシャツ」「真っ白なTシャツ」を、もっともらしい理由とともに40代が似合わない痛カジュアルと切り捨てている。

なかでも、「ロックTシャツ」の項が辛辣だ。記事いわく「アラフォーのファッションで、一番大切なのが清潔感と品。ロックを聴いたり、バンドのファンでいることが悪いと言っているわけではありませんが、上品さや清潔感とは対極の位置にあるロックTシャツは、10代〜せいぜい20代前半までしか許されないアイテムです。精神的に大人になり切れていないのかな、常識がなくて変わった人なのかな、と思われたくなければ、部屋着やパジャマにするのもやめて、こっそり思い出とともにしまうか、断捨離リストへ入れてください」。

予断を与えぬようまるっと引用したが、それにしても……部屋着にも許されないって、どれだけ地位が低いんだ「ロックTシャツ」。

「ファッションじゃねえ。生き様よ」

もちろん、これには多くの人が反発。SNS上では「そうそう、ロックTは断捨離リストに入れなきゃ〜〜ってじゃかましいわ!」「普段着にまでとやかく言われる筋合い無い」「別に良いよね!そういう記事を書いてる人はどういう服装をしてるのかみてみたい」「自分が好きな服も着れないのか」「私はロックTが似合うアラフォーは素敵だと思う」といった反対意見が乱立した。また、「そもそもロックTシャツてなんや?バンドTシャツのこと?」など、聞き慣れない「ロックTシャツ」という言葉への疑問の声も目立った。

さらに同記事が見誤ったのが、“ロック”という言葉の重さだろう。“ロック”とは音楽の一ジャンルを超えた“生き様”だと言える。そこを理解せずにずかずかと土足で踏み荒らすかのような物言いに対し、「バンドTシャツって矜持だよね。ファッションじゃなくてスタイル」「バンドTは、たいていライブ会場で買うもの。あの日、あの瞬間の輝いていた自分を忘れないためにそれを着て、クソみたいな日常を乗り切ってるんだよ」といった熱い声も多く見られた。

漫画家・イラストレーターの原田ちあきは、作り手側の意見として「バンドTシャツ、楽しい思い出を閉じ込めて着られるように心を込めてデザインしているし、バンド側もそう思って真剣に作っているので何歳だろうが好きに着てほしい」との持論をつづっている。

もちろん記事に賛同する向きもあるだろうが、少なくとも他人の評価ばかり気にして生きるよりは、何歳になっても好きな音楽を聴いて好きな服を着るほうがよっぽど「自分らしく、自由に、自立して」生きているといえるのではないだろうか。

変なTシャツ画像大喜利も勃発

現在は炎上は一段落したものの、SNS上で「#◯◯◯◯◯に否定されそうなTシャツ選手権」(◯◯◯◯◯は当該記事を書いたライターの名前)というハッシュタグが流行している。これは、同ハッシュタグとともに自慢のTシャツの写真をアップするというもの。最初は各々とっておきのロックなTシャツ画像を見せ合っていたが、いつしかバンドTシャツにとどまらず、アニメTシャツやネタTシャツなど大喜利の様相を呈している。

結論。みんなTシャツ大好きなんだよね。

大木信景@HEW

40代女性がロックTを着るのはイタい? ファッション指南に「余計なお世話」と怒りの声


(出典 news.nicovideo.jp)


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