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    カテゴリ: 仕事


    「なかったことにしてくれない?」。10月下旬、東京・港区のドラッグストアに、悲鳴にも似た声が響き渡った。その時のことを、主婦のJ子さんは「何があったの?って驚くような懇願ぶりでした」と、振り返る。J子さんによれば、レジで店員たちが次のようなやりとりをしていたというーー。

    店員A「えー、困るの。もう103万超えちゃってるじゃない」

    店員B「いやあ、そう言われても」

    店員A「前の●●店長なら、こうならないように調整してくれたのよ」

    店員B「でも、もう記録につけちゃってますからね」

    店員A「だから、なかったことにしてくれない? 記録を消せばいいのよ」

    J子さんは「客のことなんかそっちのけで、店員たちが大声がやりとりしていました。103万円を超えると、何がどう大変になるんでしょうか」。会社員であるJ子さんにとって「103万」の壁は聞いたことがあっても、理解できない制度だ。

    「なかったことにして」とは、働いたことをなかったことに、という懇願のようだ。また話の内容から察するに、懇願した店員Aパート主婦。相手の店員Bは社員のようだ。店員たちをそこまで慌てさせた「103万円」。それを超えると一体、何が起こるのか? 小野郁子税理士に聞いた。

    103万円以内は「所得税が課税されず、扶養に入れる」

    ーー店員は、なぜそんなに慌てていたのでしょうか

    「『103万の壁』とは、パートなどで働いている方の給与の年収が103万以内なら、本人の所得税が課されず、夫や親などの所得税の扶養に入ることができるという金額の壁のことです」

    ーーなぜ、103万円なのでしょうか

    103万という数字は、給与所得控除65万円+基礎控除38万円=103万円からきています。

    去年までは配偶者控除として、夫の所得税の扶養に入るには妻の年間の合計所得金額が38万円以下であるという条件がありました。つまり給与収入のみの場合、103万円以下で給与所得控除65万円を控除して38万円の所得となり、夫の配偶者として扶養に入る事ができ、夫側でも所得税の計算上、38万円の配偶者控除を受けることができました」

    ーー「できました」ということは、変わったのですね

    「そうです。実はこの金額、今年から税制改正により変更となっているのです。配偶者控除に妻の年収だけでなく夫の年収の要件が新たに加わっています。

    また、配偶者特別控除の改正もありました。配偶者特別控除とは、配偶者に38万円を超える所得があるため配偶者控除が受けられない場合でも、所得金額に応じて、一定の所得控除が受けられる制度のことです。具体的には、夫婦の給与や夫側の所得税の控除額で異なります。


    たとえば、夫の給与年収が1120万円以下の場合には、夫の所得税の計算上、38万円控除となる妻の年収の上限金額が、103万円から150万まで上がっているのです」

    ーーでは、Aさんはまだ働いても大丈夫、という可能性がありますね

    「そうです。ただし、あくまでもこれは夫の所得税控除のみで、150万まで働くと、妻本人の所得税が課されます。さらに給与年収が130万(大会社でのパートの場合106万)を超えると、夫の社会保険の扶養から外れて、妻本人が社会保険に加入する必要があります。個々のケースで税や社会保険が今回の改正でどう影響を受けるか判断する必要がありますね」

    ーーちなみに「なかったことにして」と訴えていたようです

    「さすがに、なかったことにはできません」


    【取材協力税理士】

    小野 郁子(おの・いくこ)税理士

    港区品川駅の女性税理士。女性の税に関する専門家として、女性経営者の法人・個人の税務・確定申告・法人化の相談の他、クラウド会計や国際税務についてもサポート

    事務所名 : 小野郁子税理士事務所

    事務所URLhttps://sub.shinagawatax.com/

    弁護士ドットコムニュース

    「なかったことにして」 パート主婦、103万円をこえ客前で悲鳴


    (出典 news.nicovideo.jp)


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     2016年9月29日に日本に上陸し、今年で2周年を迎えた「UberEATs(ウーバーイーツ)」。

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    果たしてUberEATsで今でも稼げるのか?
     米国のスタートアップ企業「Uber(ウーバー)」が手掛け、同社が用意した配車用のアプリケーションを使い、飲食店からお客のもとへ食事を配達します。

     前回はUberEats(ウーバーイーツ)のプロ配達員“たけさん”にお話を伺いましたが、やはりそこは自分で体験しないと納得ができない。せっかくなので記者もガチンコで働いてみることにしました。

    UberEats営業センターへ

     UberEats配達員として働き始めるのは実に簡単。まずはUberの公式サイト上で個人情報や携帯番号などの登録を行います。

     その後、東京であれば恵比寿や秋葉原といった交通の便がいい場所にある、UberEatsの営業センターに向かいます。

     営業センターでやることはふたつ。ひとつは配達に使う車両の登録や支払先の銀行登録を済ませること。もうひとつは配達用のバッグを受け取ることです。

     一通りの手続きをすませば、配達員として稼働できるようになります。早ければネットで登録したその日のうちに、配達員として働き始めることも可能です。

    働き始めるにあたって必要なお金は…

     ちなみに配達用のバッグを利用するにあたって、8000円のデポジットがとられます。働き始めてから毎週2000円が賃金から徴収される仕組みです。

     もちろんデポジットなのでバッグを返せば返金される。つまりすでに自転車バイクなど配達の手段を持っていれば、実質ゼロ円で配達員として働き始めることができることになります。

     ちなみにドコモシェアバイクや帝都産業など自動車バイクレンタル業とUberEatsは提携を結んでいます。そのため、低額で配送料の自転車バイクレンタルすることも可能。どちらも持っていない人でも安心してください。

    ウーバーイーツ配達員になってみたら

     手渡されるバッグは緑色の蛍光色で夜中でも目立つようになっていて、後ろに大きく記された“Uber Eats”の文字が特徴的です。

     内部は仕切りが用意されており、熱いもの、冷たいものを分けて運ぶことができるようになっています。ちなみに、バッグ内部には梱包材や衝撃を抑えるためのものは用意されていないので、自分で用意する必要がありそう。

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    意外と、高性能だぞ!
     記者は、厚手のタオルと、緩衝材を用意することにしました。

     予算的にバイクを用意することができなかったので、配達用の足として自転車を使うことに。自転車にまたがり、UberEatsのバッグを背負います。

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    ロゴが光って、とても目立つ。かなり恥ずかしい
     依頼が多いといわれるディナータイム18時30分~20時に配達を開始するべく、配達当日の17時30分頃、自転車にまたがり、動き出しました。

    Uberが提供するアプリとは…

     18時過ぎに、配達予定の地域に到着。配達を開始。

     配達の依頼管理に利用するのが、UberEatsの親元である、Uberが提供する「Uber Driverアプリ」。AndroidiOS版が用意されているのでスマホを持っていれば基本、誰でも使えるので安心です。

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     起動すると、以下のような画面に。「出発」のボタンタップすると、アプリシステムが起動する仕組みです。

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    起動すると、こうやって配送経路が表示される
     システムが起動している間は自動的に配達依頼が共有されます。もちろん、システムを止めれば仕事が来ないので、自由に休憩を取ることも可能です。
     
     アプリにはマップや配達先までの時間、受取人や店の要望など、細かな情報が表示されるのでスマートフォン用のホルダーを用意しておくと配達がしやすいです。Uberによれば、「アプリはAIで配車を行っており、店舗への近さ、配達員の評価の高さ、配達に使っている車両など、さまざまな要素から配達員を選ぶ」とのこと。

    自転車を運転して10分で初の依頼が

     UberEatsアプリを起動させ、自転車に乗って10分ほど、スマホが急に鳴り始めました。記者が配達員として選ばれたみたいです。配達員として選ばれると、以下のような画面が表示されました。

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    一応、配送を「拒否」することもできるらしい(画像は一部加工)
     時間は荷物を受け取るお店までの距離。表示時間は10秒程度で、表示されているアイコンの周りの白い線が一周する前にタップしないと依頼を受けることができません。

     写真撮影に手間取っていたため、最初の依頼はとり逃してしまいましたが、15分ほど自転車を漕いでいると再度、音が鳴りました。運転している場所から2分ほどのお店から依頼がきたようです。

     最初の配達場所はマクドナルド。お店に到着すると記者の前にすでに数名の先輩配達員たちが並んでいます。記者の番が来たので配達員用のアプリに表示される、4桁の番号を告げ、荷物を受け取ります。

    「こんな近いなら自分で取りに来ればいいのに……」

     依頼主の要望で「冷たいものと温かいものは分けて入れてほしい」とのこと。意外と細かい依頼にびっくりしましたが、バッグの仕切りを利用し、荷物を入れていきます。飲み物もありましたが、用意した梱包材があったのでしっかりと固定することができました。

     荷物を受け取って、アプリケーション下に表示される「配達開始」のタブを右に動かすことで、配達を始めることができます。

     個人情報があるので細かい部分は画像を掲載することができませんが、配達開始すると配達先の住所が表示。加えてグーグルマップを利用したナビゲーション機能がついているので、迷わず配達先まで行けるというわけです。初回の配達先は受け取ったマクドナルドから3分ほどの場所。

    「こんな近いなら自分で取りに来ればいいのに……」と、やや思いつつも急いで、自転車に戻り移動をスタート。ちなみに、ナビゲーションを利用すると、配達先の住所と微妙に違う場所に表示されることも多いそう。記者も配達中、何度か数百メートルほど違う場所に案内されてしまいました。最終的には自分で場所を特定しなければいけないので、注意が必要です。

    UberEats初めての配達で稼いだ517円…

     初めての配達先は入り組んだ住宅街。少々迷いましたが、初回の配達を無事に終えることができました。荷物を渡し終えたら、アプリにある配達完了のボタンを押せば配達は完了です。荷物を受け取ってから、配達が終了するまで要した時間は約10分。記者が初回の配達で得られたお金は517円でした。

     私が配達員として登録作業を行った営業センター担当者の説明によれば「だいたい10分ほどで配達が終わるように配達員が選ばれる」そうで、確かにその言葉の通りでした。

     ちなみに私が体験していた期間では大きな問題はなかったですが、「依頼者がいない」「全く違う場所が表示された」という声もあり、配達が完了できないこともあるそうです。

    初日は3時間働いてたった2103円

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    画面上にある517円が最初の配達での稼ぎ
     さて、お金の話ですが、記者が初回の配達で得られたお金は517円。UberEats配達員に支払われる代金は以下のような計算式で決定されています。

    受け取り料金(300円)+受け渡し料金(170円)+距離料金(150円×km)-手数料(35%)

     これに加えて、ブースト(ランダムで指定の配送場所の配送料が増額する)やクエスト(1日、あるいは特定の期間に決められた数の配送をこなすと報酬が支払われる)といった追加報酬が加えられます。

     自転車であれば距離が短いので一回の配達でもらえる料金は500円くらいが平均とのこと。1回10分程度の配達でもらえる金額なので、まずまずです。

     その後は30分に1回程度、依頼が入り、21時過ぎまで3時間ほど作業を行いました。最終的に4件の依頼をこなし、初日の業務は終了。初日は2103円の儲けでした。最初の依頼をこなせなかったことが悔やまれます。

    3日間体験して、時給1000円に届かない

     結局3日間、同じ時間帯で3時間ほど、UberEats配達員を体験してみましたが、だいたい1回の仕事で2000円台、よくて3000円台を稼ぐことが記者の限界でした。

     合計で7889円。稼げるといえば稼げるし、稼げないといえば稼げない。都内のアルバイトであれば時給は1000円を下らない場合が少なくない。アルバイトと比較すると、少し残念な収入かもしれません。

     ただ、UberEatsベテラン配達員である、たけさんが語るところによれば「うまく稼ぐコツをつかむためには少なくとも、1か月ほど稼働することが重要」とのこと確かにその言葉の通りだったというわけです。

    UberEats
    UberEats配達員のたけさん
     記者は正直なところ、大多数の「稼げなくてすぐにやめてしまう人」になりそうです。たけさんのように稼いでいる人になるのはまだ遠い気がします。

     一朝一夕にはいかない世界ですが、可能性はあるかもしれない。気軽に始めることができるので、とりあえず飛び込んでみるのもいいでしょう。

    <取材・文・撮影/小林たかし

    【小林たかし】

    フリーランスライター、主にweb媒体を中心に様々な分野で執筆を手掛ける。守備範囲は広いがとりわけ、変なもの、ことに関する興味が強い。最近の目標はヘビトンボを食べてみること。



    (出典 news.nicovideo.jp)


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    実家の農業を手伝っても、時給以下の給料しかもらえないのは仕方がないですか? 弁護士ドットコムにそんな相談が寄せられました。

    相談者は「実家の農業を13年半ほどしていたのですが、給料をほとんどもらっていませんでした。金額で言うと月2万ぐらいです」と、いいます。経営者である両親には、何度も交渉したそうです。しかし、「農家はこれぐらいが当然」「お前は家のしごとをしているのだからこの金額であっている」と、応じてもらえませんでした。

    ところが、確定申告では相談者に「月8万給料を支払っている」として申告しているそうです。このことが税務署に発覚した場合、両親は何らかの罰則を受けることになるのでしょうか。蝦名和広税理士に聞きました。

    「過少申告」あるいは「未払い賃金」

    ーー13年6カ月もの間、月2万円で働かされていた。ただし税務署には「8万円の給料」と申告していたとの話です。驚きますが、経営者である両親の行為に問題はないのでしょうか

    「この方の場合、労働契約はどうなっていたのでしょうか。家族経営ではそもそも労働契約内容がきちんと確認されないことも多いかもしれませんが、今回は、労働契約が交わされていたとして回答します。

    労働契約では月2万円と記され、実際の支給も2万円。ところが、確定申告では月8万円で申告していたのならば、両親の行為は『過少申告』となります。加算税などの罰則を受けることになります。

    一方で、労働契約では月8万円と記されていたものの、実際の支給は2万円だった場合を検討します。この場合、差額の6万円は未払い賃金となりますが、月8万円で確定申告を行っていたとしても問題ありません。資金繰りなどの関係で、支払い期日には一部しか賃金が支払われないことは家族経営ではよくある話です。

    文面からするとご質問者のケースでも前者に該当するのではと推察されます」

    「10・5・3・1(トーゴーサンピン)」

    ーー両親には当然のことながら、「嘘の申告してはいけない」という認識はあったはずです。それでも、なぜ一線を越えてしまったのでしょうか

    「背景には、自営業者、農業所得者たちのおかれた事情があるのではないでしょうか。これらの人たちは、給与所得控除という給与所得者(会社員など)が受ける概算の経費控除に比べて、実額での経費控除は控除幅が少ないのです。

    昔から『10・5・3・1(トーゴーサンピン)』という職業別の所得の捕捉率を表す言葉があります。意味は、給与所得者は10割、自営業者は5割、農業所得者等は3割、政治家は1割の収入が課税庁に把握されているというものです」

    ーー経費が控除され難いから、少なく申告しようと考えてしまうのですね。しかし最近では、「10・5・3・1(トーゴーサンピン)」は聞かれなくなってきたように思います

    「所得捕捉率格差の問題は批判の的とされてきたこともあり、政治家の1割を除き、現在では幾分解消されてきた感じを受けます。ただ、給与所得以外の所得捕捉率が上がると、今度は給与所得者の概算経費控除が恵まれすぎているとの批判が生まれてきます。

    給与所得控除額の見直しが行われるなど調整はされているのですが、依然として批判は根強く、給与所得以外の所得者は少しでも経費を膨らませたいとの意識はまだまだ根強くあるようですね」

    「最低賃金までは請求できる」可能性も

    ーー両親の事情はわかりました。ただ、娘さんの労働条件はあまりに悪いのではないでしょうか

    「ここからは労働法の問題になりますが、月2万円の賃金とのことでしたら、勤務の実態によりますが、最低賃金以下になる可能性があります。もし最低賃金以下の場合は、都道府県ごとに定められている最低賃金額まで請求が認められます。

    ただ、家族経営の事業では、労働法の適用は様々な観点から検討されることになるため、注意が必要です。事業の状況によっては労働法関係の保護を受けることができないケースもありえます。

    たとえば同居の親族のみを使用する事業においては労働基準法、最低賃金法は適用除外です。一方で、同居の親族であっても、事業主の指揮命令に従っていることが明確な場合など就労の実態によっては、労働基準法が適用されることもあります。詳しいことは労働基準監督署や弁護士に相談した方がいいでしょう」

    【取材協力税理士】

    蝦名 和広(えびな・かずひろ)税理士

    特定社会保険労務士・海事代理士・行政書士。北海学園大学経済学部卒業。札幌市西区で開業、税務、労務、新設法人支援まで、幅広くクライアントサポート。趣味はクレー射撃、一児のパパ。

    事務所名   : 税理士・社会保険労務士・海事代理士・行政書士 蝦名事務所

    事務所URLhttp://office-ebina.com

    弁護士ドットコムニュース

    13年間「月2万円」酷使された農家の娘 両親は税務署に「ウソ給与額」申告


    (出典 news.nicovideo.jp)


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     15える貧困率(等価可処分所得が中央値の半分を下回る相対的貧困者の割合)が社会問題となっている日本だが、その予備軍の増加も深刻化している。“ほぼ貧困”状態にある[年収300万円家族]のリアルに迫った――

    ◆長すぎた契約社員生活。周囲との関係を絶って孤立
    時雄さん(仮名・43歳)/世帯年収250万円/家族構成:妻

     40代前半は“就職に最も苦労した世代”といわれているが、就活に苦戦する先輩同級生を見て々にリタイアした者も少なくない。

    「何社か受けましたが、買い手市場の影かやたら強気な面接官の態度を見て々に諦めました。当時も派遣社員や契約社員ならありましたし、働きながら正社員をせばいいと思ったんです

     そう振り返るのは、清掃作業員として空港バイトする倉時雄さん(仮名・43歳)。日本大学卒業後は携帯ショップ契約社員として働き始めたが、当初はあくまで掛けのつもりだった。

    「年収は多いときで350万円。独身実家暮らしですから自由に使えるお金が多く、転職は意識しつつも遊ぶことに夢中になっていました。けれども、今の妻と結婚し、30歳を前にして急に不安に駆られ、慌てて正社員の仕事を探すも半年で30社近くに応募しましたが全滅。これで心が折れてしまい、そのまま働いていました」

     だが、仲のよかった同僚が次々と辞め、気がついたら大半の同僚が自分より年下に。居心地が悪くなって33歳で転職を決意する。

    「同時期に妻が体調を崩してしまい、退職することになったんです。安定した仕事めて必死に探して正社員での採用を得ることはできたんですが……転職先のリフォーム会社は高ノルマ、長時間労働、パワハラ上等の三拍子ったブラック企業。理不尽なパワハラは一向にやまずに結局1年で退社。今のところ、ここが自分の人生一、正社員として働いた職場です

     その後も結局、妻の復職はかなわず、倉さんの転職活動も振るわなかった。

    夫婦仲は悪くないのですが、ずっと一人である妻の妊娠を望む義プレッシャーにはうんざりしていますよかれと思って言っているのはわかっているのですが、経済状況や妻の体調を考えるととても……。口ではなくカネを出してくれればいいのに……

     そうく倉さんだが、学生時代の友人たちとの付き合いはここ10年で徐々に消えたという。

    「だって見せられるわけないじゃないですか。自分が好きに使えるお金1万~2万円がいいところ。見えをお金もないですよ

     たまに届く友人からの飲みの誘いのメールには、“海外を飛び回っていて忙しい”という「ウソだらけのアピールで断る」と明かす。

    「仲のよかった連中はみんな正社員ですし、幸せ庭も築いている。自分は40代でバイト。合わす顔がないですよ。何度も断るのは面倒だからSNSは退会して、電話番号とメアドも変更しました

     リア充だった20代とは別人のように、仕事以外はほぼ自宅に引きこもる毎日だという。周囲との関係を絶ち、孤立していく倉さん。その闇は深い。

    <倉さんの苦悩>
    今の自分の遇があまりに惨めで恥ずかしくてにも会えない

    【1かの収支】
    収      18万6000円
    賃      4万9000円
    食費      3万円
    外食費     2万円
    熱費   9000円
    通信費     1万5000円
    その他雑費   1万5000円
    ローン・借  0円
    こづかい    4万円
    収支+8000円

    ― 年収300万円家族の苦悩 ―

    ※写真はイメージです


    (出典 news.nicovideo.jp)


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    【43歳アルバイト、年収250万円男の苦悩「恥ずかしくて友達には会えない」】の続きを読む



    「なんでそんな仕事続けてるの?」と、つい突っ込みたくなるような、過酷な労働環境に身を置いている人がの周囲に結構いる。やりがいもなく、収入も少なく、人間関係も劣悪。

    こんな職場、どう考えてもストレスの温床でしかないのに、何年も文句を言いながら勤務し続けている社会人は存外多い。一体なぜ彼らはその職場に縛り付けられているのだろうか。(文:松本ミゾレ)


    辞表を破って「仕事に戻れ」と上司 完全に労基案件



    上司に破られてしまったそうです

    日5ちゃんねるに「俺『やめます…』辞表スッ 上司『そうか…だがな』 数時間後」というスレッドが立っていた。タイトルだけでおおよそ流れが推測できるが、このスレは上に辞表を差し出したものの、数時間後に「辞めたい気は治ったか?」と言われたそうだ。

    そこで彼も「いや、でも」と反論したものの、上は「これで理だろ」との前で辞表をビリビリ破くというハイパーパワハラを発動。その上で「さ、仕事に戻れ」と発言し、スレは「これ常識なのか?」とスレッドで問いかけている。

    速だけど、こんな常識はない。こんな屈辱を受けてまで、何故上を糾弾せずにネットで意見をめているのかが分からない。他人事ながら非常にこの上がむかついてしょうがない。三国志だったら部下に寝首をかかれるタイプだろう。

    さらに困ったことに、スレ若干洗脳されている。たとえば「飲み会に一緒に行くと奢ってくれたり、武勇伝をのためだけに聞かせてくれたりいい人だったんだよ。辞めるって言ったら変したけど」と彼は書き込んでいる。

    などは「武勇伝(笑)」と思ってしまうが、飲みの席で自分の過去の自慢をするおっさんをいい人認定できるなんて相当キていると思う。さらにはこの上のさらに上の役職者に辞めたい意志を伝えようとしたところ、「今は時期が悪いからやめとけ。だから話を聞いてやったんだ」的な返しをされたという。

    ここまでパーフェクトに器の小さい人間の下で働かされて、何故スレ慢しているのか。どう考えてもこの上は役職者にビビッてるじゃないか……。


    「辞表なんて何通もつくっておけよ。破られてもまだあるよって次から次へと出してやれ」

    こういうスレのような気の弱い労働者がブラック企業で酷使されているのだろう。スッドではスレ摯にアドバイスをする意見も少なくはなかった。

    「辞表なんて何通もつくっておけよ。破られてもまだあるよって次から次へと出してやれ」
    「辞表出すぐらいなんだから相手はもう上でもなんでもないだろ。敵討ち位の気持ちで戦えよヘタレ
    「円満とか気にしないなら内容明で送ればいいんだよ」

    まあ、こういう気構えがあれば、辞職を出すなんて別に何でもないはずだ。というか辞めたいと思っている職場で萎縮する理由もないし、もっと堂々と「会社のここが嫌だ」みたいなことをその場で上に言ってもいいと思う。気弱は損だ。そこは強気に行こう。




    (出典 news.nicovideo.jp)


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    【上司に「会社辞めます」といったら辞表をビリビリに破かれた ブラックすぎる環境で働く労働者からのSOS】の続きを読む


     現地時間の9月17日スペースXの最新大ロケットBFR(ビッグファルコンロケット)に乗って、民間人として世界初の周回旅行に出かけることが発表された株式会社ZOZO(以下、ZOZO/旧社名:スタートトゥデイ)の代表取締役前澤友作氏。

    zozo
    2018年10月1日からの新社名「ZOZO」のコーポレートロ
     ZOZOは、アパレルのオンラインショッピングサイト「ZOZOTOWN」を運営し、昨年はZOZOスーツを用いた新たな事業戦略が話題となりました。

     いったい、どんな会社なの? 前澤氏の驚くべき戦略を支える社員はどんな人たちなの? 年間2000万人が訪れる企業の口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」ユーザー情報から、社員のリアルをまとめました。

    いまや年商1000億円目前! 社員の平均年齢は31.4歳

    maezawa
    の眼 2018年5月号』(の眼)
     ZOZOは1998年株式会社スタートトゥデイとしてスタート。今年でちょうど20周年を迎え、10月1日付でスタートトゥデイからZOZOに社名が変更されました。

     現在従業員数は991社員の均年齢は31.4歳(『会社四季2018年4集号』による)。会社としては、かなり若い社員が多い印です。

     本社は、京葉線海浜幕張駅ほど近くの千葉県千葉市区中瀬。アパレルブランドの多くは、ファッション本拠地の東京に拠点を置くことが多い中で、千葉に本社を置くのは、前澤氏のこだわりなのだとか。

     さまざまなメディアで“競争嫌い”を言する前澤氏ビジネスといえば、競争社会。年商1000億円前(2018年3月期通期決算時点)の企業に育て上げるには、相当な生存競争を勝ち抜いてきたと思われがちですが、これは意外すぎる発言です。競争を嫌い、どうやってここまで会社を大きくしてきたのでしょうか。

    「給料一律同額」は社員どうしの悪口を避けるため

     ZOZOは、前澤氏がバンド活動をしていた頃、ひょんなことがきっかけで始めたレコードネット販売がすべての始まりでした。

     レコード販売が順調になり、当時はまだネットでの取り扱いが少なかったアパレル販売へと発展していきます。もやっていないことをすれば、競争せずに済む。もやっていないからこそ、みんなが面いと思ってくれる。そうして、ZOZOは成長していったのです。

     競争しないことへのこだわりは、会社の勤務形態にもよく表れています。ZOZOは、基本的に基本給は一で、ボーナス支給も一だそうです。残業代などは別途支給されるそうですが、一給与とは驚きですよね。

     その理由について前澤氏は9月26日放送の『ガイアの夜明け』(テレビ東京)にて、「社員どうしが悪口を言うのは最悪。給料の差や成功報酬を過にやると『あいつはこうだよね』とか変なことがおきるので透明性を持ってやっている」と話していました。

     会社の均年収は524万円(『会社四季2018年4集号』による)。近年の大躍進ぶりからすると、あまり高いとは言えないかもしれません。



    「キャリコネ」に寄せられた口コミを見てみると、若い世代が多いことや競争を強いない社もあってか社員同士仲が良いそうで、社内の通しはかなり良さそう。

     しかし、やはり給料が一ということに対するボヤキはちらほらと見られました。

    「正直なところ給料は全然上がらない。上に評価はされるのだが、それが給料に反映される事はなかった。部署によって大変さは全然違うのに給料は全部一緒でやる気が削がれる

     ただし福利厚生などはしっかりしているし、賞与も一で出るのでとても良いと思う。残業代もちゃんと出るので給料の面を除けばしっかりしている良い企業だと思う」(プログラマ20代前半男性・正社員・2015年度)

     前述したように社員どうしのいざこざが起こらないというメリットはありますが、やはりこれではモチベーションが上がらない……、といった意見もあるようです。

    風通しが良いからこその苦労も?

    zozo
    株式会社ZOZO公式サイトより https://corp.zozo.com/about/
     また、前澤氏は大胆な戦略を次々と打ち出しては成功を収めてきたため、「キャリコネ」にはこんな意見も寄せられています。

    「ある日突然こんなこと始めます! という発表があるので、それに合わせてついていくのが少し大変です。途中で頓挫したり、ワークフローが何度も変わるということは日常茶飯事なので……」(物流サービス20代後半女性・正社員・2011年度)

     7年前の内容ではありますが、新なプロジェクトで世間の注を浴び続ける企業ですから、こういったこともある程度は慢しなくてはならないのかもしれませんね。

     給与のことは別として、会社の居心地がいいというが圧倒的に多いのは、勢いのある会社としてはしいのではないでしょうか。

    女性の働きやすさも◎

     オフィスの綺麗さはもちろん、産休や育児休暇についてもかなりの満足度が伺えます。

    出産及び育児休暇はもちろん取れるし産後の復帰もほぼ100パーセント達成している。もちろん時短勤務も可。若い人が多い会社であると同時にそう言った立場の女性が多いので、これからどうしよう? と迷っている女性も相談しやすい」(その他・30代前半女性・正社員・2015年度)

     昇給がほぼ見込めなくても、「働きやすさ」「透明性」という面で、社員の満足度は非常に高い会社のようです。

    TEXTサジリコフ データ/キャリコネ(運営グロバルウェイ)>

    【サジェリコフ】

    1988年生まれ。紆余曲折を経て多摩美術大学卒業後、物しさで弁護士事務所勤務。退職後に巨大児を出産現在フリーライターと勢いで作った会社の代表取締役の二足の鞋。

    10月1日からの新社名「ZOZO」のコーポレートロゴ。


    (出典 news.nicovideo.jp)


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     「自由髪型で内定式に出席したら、内定取り消しになりますか?」――P&Gのヘアケアブランドパンテーン」が就活時の女性髪型について疑問を投げかける広告開。2013年以降に新卒採用活動に参加した女性1044人に行ったアンケートを元に、規範により髪型が制限される現在就活のあり方に問題を定期した内容で、SNS上で反を呼んでいます。

    【その他の画像】

     広告スターは全面モザイクアートになっており、拡大するとがアンケートがびっしり書き込まれたを引くもの。個別のコメントを見ていくと「内定がほしかったから、似合わないひっつめをしていました」「みんな同じ髪型は変だと思いながら、自分だけ浮くのは嫌なので合わせていました」といった就活時の気持ちがつづられています。公式サイト上では合計1万字以上に及ぶアンケートの回答を読むことができます。

     アンケートでは就活生の81が「自分の気持を偽り、企業に合わせた経験がある」と答えたとのこと。パンテーンは「企業が今以上にひとりひとりの個性にを向け、素直に自分を示せる女性がもっと増えれば、日本はちょっとだけ良くなるかもしれません」「ひっつめをほどいた就職活動がこのの当たり前になりますように」とコメントしています。

     この広告に対し、Twitter上では「パンテーンが攻めている」「パンテーンの広告電車でもみたけどすごいを引くね」「このメッセージが凄い良かった 」「ピンクだろうが金髪だろうが仕事に支障はないはず」と、内容に賛同するが多数。一方で「仮にお堅い会社の入社式でヘンテコな髪型ばっかりだと、えっ、大丈夫?ってなる」「会社によって社員の装や髪型もかなり違うわけだし、就活生もその会社の社に合わせればいい」といったも見られました。

    モザイクアートになっていて、拡大すると就活生の声がびっしり書き込まれている


    (出典 news.nicovideo.jp)


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    男性社員

    itakayukiiStock/Getty Images Plus写真イメージです)

    体臭や口臭に悩む男性は少なくない。気をつけてはいても、なかなか善しないという場合もあるだろう。

    ニオイをめぐったトラブルについて、『はてな匿名ダイアリー』に投稿された「会社で臭いと言われるのだがどうしていいかわからない」という投稿が話題になっている。

    ■見に覚えのない「ニオイ指摘」に悩む

    自身の体臭をめぐってトラブルを抱える投稿者。最近、会社に行くとあからさまにを開けられる嫌がらせを受け、上から「社内でお前のニオイが問題になっている。不潔だ。直せないなら辞めてくれ」と言われたという。

    特別ニオイに気をつけているわけではないものの、同じを着続けるとか風呂に入らないとかそういうことは一切なく、も三食とも食後に磨いているとのこと。上の発言に驚いた投稿者は、彼女や友人に相談したが「ぜんぜん臭くない」と言われたようだ。

    そして次の日出社したところ、またも上から「お前善する気がないのはよくわかった」と言われ、帰宅を命令される。不可解な出来事に、投稿者は大変ショックを受けた。

    スーツや洋クリーニングに出して璧にしたが、その後も「お前の臭いで他の社員からクレームが何度も入ってるんだ。頼むから直すか辞めるか決めてくれ」と言われる。較的仲の良い社員に相談しても「その上だけでなく社内の大半が臭いと思っている。悪いけどもそう思う」とのが。

    訳が分からない状況に、投稿者はボロボロと涙が出たという。

    ■「社内からのクレームは多く、俺もそう思う」

    投稿者は体臭系の病院に行くことに。検の結果、「あなたはまったく普通です客観的にも主観的にもぜんぜん臭くない」と診断される。

    その結果を上に報告したところ、「だが臭いもんは臭いんだよ。別にお前が嫌いとかそういうのはないからそれは信じてほしい。ただ社内からのクレームは多く、もそう思う」と言われ、投稿者は本当に訳がわからなくなってしまい、「本当に訳が分からないのだが、どうしたらいいのだろうか」とつづった。

    ちなみにこの問題は、女子社員からの連名での訴えだったという。「このままでは働き続けられない」と上に何度も訴え、上も社員の職場環境を守るために投稿者に言ったようだ。

    ■「弁護士にも相談したほうが」

    投稿を受け、コメントや『はてなブックマーク』からはさまざまなアドバイスが寄せられた。中には社内いじめを疑うもあり、「弁護士に相談すべき」という意見も。

    医者だけじゃなくて弁護士にも相談したほうがいいかも」

    「診断書は書いてもらおう。とりあえずに診断書も書いてもらったことは告げよう。それでも『臭い物は臭い』とか言うから、その上か人事へ相談。配置換えもムリとか言うなら退職する気はないから首にしろっていおう」

    「こういうケースに限らず上に話が通じないときはその上だ。医師の判断を信じることができない時点でヤバイ

    ■「社内いじめ」を経験している人は…

    病院で検をして問題ないと言われているだけに、社内でのいじめを疑う自然だろう。しらべぇ既報のとおり、社内いじめを経験している人は男性で2割、女性で3割という結果に。

    もしかすると、投稿者のことをよく思わない女子社員らの仕業なのかもしれない。

    「訳がわからない」と悩む投稿者。はたして、その後悩みは解決されたのだろうか。

    ・合わせて読みたい→「お局さまのマイルール」でボーナスまで決まる パワハラまがいの集団いじめに法的な問題は?

    (文/しらべぇ編集部・鳩麦エスプレッソ

    体臭を理由に会社から「辞めてくれ」と言われた男性 衝撃の展開に「弁護士にも相談」


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    性差別に悩んでいるのは、女性だけではない。健康社会学者の河合薫さんは、保護者から「ロリコン」と呼ばれて退職を余儀なくされた男性保育士の話を聞き、「無意識の性差別に苦しめられている男性は少なくない。女性を抑圧する男社会は、男性の生きづらさも助長する」と分析する――。

    ※本稿は、河合薫『面倒くさい女たち』(中公新書ラクレ)の第3章「なぜ、女はセクハラにノー!と言えないのか?」を再編集したものです。

    ■念願の保育士になるも2年で退職

    「いちばん堪えたのはロリコン呼ばわりされたことです。“保育園落ちた日本死ね”以来、子どもを預ける側の問題や、保育士の賃金問題はクローズアップされたけど、僕たちには声を出す自由すら与えられていないんです」

    こう告白するのは、ある男性保育士です。彼がしきりに訴えたのは、男性保育士への「保護者のまなざし」でした。

    サカイさん(仮名/35歳)は子どもが好きで、親戚が保育園を経営していたこともあり保育士を目指しました。念願の保育士になるも2年で退職し、現在は一般企業に勤務しています。

    「保育園が女性の職場だってことは承知していたけど、更衣室やロッカーに男性用がないのは、ホントに困りました。でも、慣れればなんとかなったし、子どもたちがなついてくれたので、仕事は楽しかったです。ところが半年ほど経ったときに保護者から『おむつ交換の場に私がいるのが嫌だ』とクレームがあった。そういうクレームがあるとは聞いていたし、『プールに一緒に入れたくない』と言われて辞めた人もいるという話も聞いていたので、『来たか』って感じでした。でもね、やっぱり実際に言われるとショックで。私はそんなに危険人物だと思われているのかなぁって。保育士という仕事にも疑問を持つようになっていました」

    ■「小学校教師ならば言われないのに」

    「そんなとき、ヘビー級のパンチをくらう事件が起きた。保護者たちの間で、私がロリコンだとウワサになってると園長に言われたんです。いや~、あれは堪えましたね。小学校の教師が男性でも何も言われないのに、なぜ、保育士だとロリコンと言われてしまうのか。そんな風にしか見られていないのかと思うと、悔しくて悔しくて……。それで踏ん切りがついて辞めたんです。ただ、辞めた自分が言うのもなんですけど、男性保育士はいろいろな意味で貴重な存在です。もっと増えたほうがいい。ただし、保護者の偏見はきついので、それに耐えるほどの情熱を捧げる男性がどれだけいるのか? というと正直、疑問です」

    保護者の理解――。これこそがジェンダー・ブラインド。無意識の性差別です。男性保育士に関する文献や調査は極めて少ないのですが、限られた情報の中には、子どもへの性被害を懸念するだけではなく、女性の保育士と食事をしただけで「子どもの教育に悪い」、母親の相談にのっただけで「○○さんとあやしい」など、保護者のまなざしの露骨さが暴露されています。

    ■「男性保育士=体育指導」もステレオタイプ

    2017年に千葉市が策定した、男性保育士が働きやすい環境を年計画で実施する「市立保育所男性保育士活躍推進プラン」をめぐり、激しい議論になりました。きっかけは熊谷俊人市長のツイッターです。

    保護者たちは「うちの子の着替え」という文言にいっせいに噛み付き、瞬く間に炎上。幼女は性的な被害者になりやすい、女の子にも羞恥心がある、男女差別と性的区別を混同している……などなど、批判が相次ぎました。

    中には男性保育士に期待する保護者もいましたが、男性保育士に体育の指導を率先してやってもらいたい、子どもに運動・遊びの技能を習得させてほしいなど、男性=身体能力が高い、男性=運動好き、男性=外で遊ぶのが得意、というジェンダー・ステレオタイプに基づいていたのです。

    女性の場合には「お茶を入れる」のを求めるだけでセクハラになるのに、男性の場合は「男らしさ」を求める声が「期待」になる。女性であれば「そりゃ。問題だ!」と周りも騒ぐが、男性の場合は「まぁ、うまくやれよ」と諭されるのがオチ。オトナの男性たちもまた、ジェンダー・ブラインドのプレッシャーにさらされていました。

    ■「性役割」を押し付けられる男のしんどさ

    男でいることの生きづらさは「男性問題」と呼ばれています。私の男関係のいざこざではありません。ジェンダー・ステレオタイプや性役割に起因する男性差別です。以前、都議会で「早く結婚しろ」「女は子どもを産んで当たり前」といったヤジを男性議員が飛ばし問題になったことがありました。私はそれをコラムで取り上げ、

    「こういった性役割を平然と言う人は、男性にも『保育園の迎えで会社を早退するなんて、真面目に働いてない証拠』『40過ぎて女房ひとり探してくることができないなんて、親が泣くぞ!』などと、終身雇用、年功序列、専業主婦が当たり前だった時代の男の価値観を刃にする」

    と書いたところ、男性たちから「よくぞ書いてくれた!」と想像をはるかに超えるサンクスメールをもらいました。

    ■「イケメンに職場活性効果あり」はスルーされる

    とどのつまり男社会は、女性だけではなく男性の生きづらさも助長する。そして、男性問題に悩む男性は「面倒くさい」と思われたくないから口を閉ざします。

    男性問題は、声にならない悲鳴です。

    女性たちは女性の生きづらさばかり訴えますが、男性たちの声に耳を傾けているでしょうか? 私はその認識のなさがまた、「女は○○」というまなざしを生んでいるように思えてなりません。「イケメンに職場活性効果アリ?」とのアンケート調査の記事が公開され、男性たちからいっせいにブーイングが起きたことがありました。

    ※対象は「社内にイケメンがいる」という20~49歳の女性会社員600人。

    83.7%の女性が「社内にイケメンは必要」と答え、49.8%が「イケメンがいると、仕事のモチベーションが上がる」と回答したというのです。身もふたもない回答の連続に唖然というか、笑うしかありません。「男性には、これくらい言っても大丈夫」「男性は、こんなことは気にしない」「男性は強くて当たり前」「男性は心が広くて当たり前」……。イケメンを美人に置き換えて男性にアンケートしたらセクハラとバッシングされるのに、なぜか女性には許される現実が、ここに存在するのです。

    ■日本の男性は幸せじゃない?

    内閣府の「男女共同参画白書」の平成年版で、発行以来初めて男性特集が組まれ、ニッポンの男性たちの苦悩が明らかにされました。

    ・共働き世帯は年々増加傾向にある一方で、男性の長時間労働は改善されていない
    ・非正規雇用の男性の未婚率は、30~34歳が84.5%、35~39歳が70.5%、40~44歳では57.6%
    ・週60時間以上就業している者の割合は、就業形態を問わず女性より男性のほうが多い
    ・平均所得は女性で増加傾向、男性では正規・非正規など雇用形態や学歴を問わず減少
    ・「現在、幸せである」とする女性の割合が、男性の割合を上回った・「現在、幸せである」とした割合を、世帯収入別に見ると、男性は300~450万円未満がピークであるのに対し、女性は世帯収入が高くなるほど幸福度が高い
    ・妻が「自営業主・家族従業者」の場合に夫の幸福度が最も高く、妻が「主婦」の場合に、妻の幸福度は高いが夫は低い

    ……お父さんたちの慎ましやかな生活を垣間見ることができる結果です。おそらくこれらをまとめた役人の方たちも、お父さんたちの「悲哀」を世間に訴えたくて、「男性特集」を組んだはずです。ところが、メディアの反応は薄かった。「男性特集」の内容を報じた大手メディアは、当時私が調べた限り毎日新聞と日本経済新聞だけ。取り上げたテレビ番組は見当たりませんでした。

    欧州に比べて男女格差が根深い米国でも男性問題は注目されていて、「男性学」を専門とする修士課程が、2015年にニューヨーク州立大学ストーニーブルック校に開設され話題になりました。

    男性学とは「男性性研究(masculinitystudies)」と呼ばれることもある学問で、男性ゆえに抱えるさまざまな問題を研究する学問です。

    「女性学(women’sstudies)」は1960年代のアメリカで、女性解放運動と大学改革運動が結ビつき大きく発展しましたが、男性学は1991年に米国男性学協会が設立されたのをきっかけに、関心が高まりました。女性が社会進出し、女性の社会的・経済的地位が上がったことで、男性でいることの難しさを味わっている男性が増えたことが背景にあります。女性の社会進出が男性の悲鳴につながるとは、なんとも皮肉です。

    ■男性も「男に生まれるのではなく、男になる」

    「男だから」弱音を吐かず、長時間労働に耐え、競争社会に翻弄される。「人は女に生まれるのではない。女になるのだ」とはシモーヌ・ド・ヴォーヴォワールの有名な言葉ですが、男もまた「男に生まれるのではなく、男になる」。女性たちが「女」を演じきれず「女らしくない」と批判される悔しさを、「男」たちも味わっています。

    私は何も女性たちに、「自分たちの苦悩ばかり言うな!」と言っているわけではありません。男性たちの声にならない声にも気づく、しなやかさを持ってほしいのです。と同時に、男女二分法のジェンダー・ステレオタイプは、性的マイノリティーの人たちの生きづらさをもたらしていることも、忘れないでほしいです。

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    河合薫(かわい・かおる)
    健康社会学者
    東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。千葉大学教育学部を卒業後、全日本空輪に入社。気象予報士としてテレビ朝日系「ニュースステーション」などに出演。その後、東京大学大学院医学系研究科に進学し、現在に至る。著書に『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアシリーズ)など。

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    河合薫『面倒くさい女たち』(中公新書ラクレ)


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